C’est La Vie

浦和レッズを中心に、サッカー話

井原的戦争映画論

 個人的に井原は「戦争映画に女は要らない*1」が持論で、変に恋愛などを絡めるとしらけてしまう。次に挙げる4作品の評価を書いていきたいと思う。あくまでも個人的な見解なので、内容についての感想は読者諸氏に一任したい。

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 良くも悪くも、常盤貴子のトレンディドラマ的な演技と小説の内容をところどころはしょった所為か、内容に深みがなく主人公(なかにし礼の母親がモデル)がわがままな女って言う印象しかない作品。旦那役の香川照之の演技力で持っていると言うか、恋人役の布袋寅泰伊勢谷友介の「餓鬼の学芸会」的な臭い芝居は正直言ってウンザリ。もともと、40代の人妻役を常盤貴子にやらせる方が(自主規制)かもしれないけど。 妻夫木聡と少女パオラ役の女の子のシーンは余計だった。石黒賢のヒールぶりと役所広司堤真一の演技が凄い。ただ全般的に締まりがなく、相方さん&娘とローレライを観に行って喧嘩した話(id:reirei:20050312#p1を熟読すべし)をしたと思うが、相方さんが「沈黙の艦隊」が薄味になった実写版と評していたっけ。 「これぞ戦争映画!」と思える超大作。私が「戦争映画に女は不要」と思うのは、往々にして親父の影響が出ているからとも言えよう。何を隠そう、親父がこの映画の主役を務めた俳優(役者の名前は失念した…ピーター・オトゥールでした。)が秀逸だと言っていたっけ。若さに任せて情熱のままひた走る主人公はアイタタタタ…な部分があるにせよ、英国政府やアラブの指導者に振り回されて失意のまま…(ネタバレにつき以下自粛)というのが…。
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 多くの日本人が「むかつく映画」を挙げろと言われたら、紛れもなくこれを挙げるだろうといえる作品。看護師と兵士の恋物語風味にしているのがいただけない。

*1:決して、女性蔑視の意図はないので…。ただ扱われ方が不満なわけで。