C’est La Vie

浦和レッズを中心に、サッカー話

フランスの暴動騒ぎ、内相の発言に一言。

フランスのサルコジ内相の「(移民出身の)暴民は社会の屑」発言、さらに波紋を広げているようだけど、
フランス人のメンタリティを幼い頃から間近で触れて育ってきた私の立場*1で言わせて貰おうと思う。

 フランス人はプライドが高く*2、「フランスが世界の中心で、それ以外は野蛮人」的な感覚の持ち主だと考えていい。
 確かにワインやチーズ、芸術品、世の女性が憧れる宝飾品や化粧品など、フランスのものには一流のものが多いし、
TGVやConcordeなど、フランスの誇りと言っても差し支えのないものであろう。

 サルコジ氏は以前中国を訪問したさい、親日*3シラク大統領へのあてつけで、
「私は日本より中国が好き」
「香港は魅惑的な街だが東京は息が詰まる。京都に魅了される人間は感覚がおかしいし、御所はうらぶれている」
「相撲は知的ではないスポーツだ。頭をポマードで固めた肥満体の人間の格闘技なんて滑稽」
と毒舌を飛ばしたことでも有名で、今回の暴動に関して、
アフリカなどのイスラム圏出身の暴民に「ごろつきどもは粛清してしまえ」
と言ったのはある意味本心ではあるが、エスプリと美意識の国
の警察を担当している大臣の発言としては、いただけない。

て言うか、サルコジさんからすれば「哀れなフランス人*4」のカルロス・ゴーンやジダヌなんて見下し対象でしょうね。

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*1:母がフランス出身

*2:中華思想の国、と言うのも言いえて妙

*3:フランスでは珍しいかもね

*4:母方の祖父がよく使っていたらしい表現。移民出身だったり、異民族との混血だったりする人を指す蔑視語