フランス植民地系出身のロワイヤル氏と、ユダヤ系ハンガリー貴族出身の父を持つサルコジ氏と言う、「いかにもフランス」と言う感じではないふたりの決選投票。私とて、La Marienne*1のシトワイエンヌ*2であればサルコジに入れたかな?と思う。だってさ、ロワイヤルの主張である「欧州型福祉国家の実現」とは言っても財源はどこから出すの?と言うことにもなるし、時代がアメリカのような成果主義がグローバルスタンダードとなりつつあるわけだしね。
J'aime le chocolat, mais je déteste le Japon.
ってことは、「香港や上海は美しく、魅了される街」と言うことを強調するために「京都はうらぶれていてみすぼらしい」だの「東京はゴミのような街」だのと言って貶めたり、「相撲は肥満体の男が、頭にポマードを塗りたくっていて醜い」と、親日家かつ好角家のシラクを牽制するような発言をしていたのだけど、これから問題山積のフランスの舵取りをどのように仕事をするのか、母の祖国であるだけにじっくり見ることにしたい。
以下引用
仏大統領選:識者はこうみる (ロイター)
[パリ 6日 ロイター] 6日に実施されたフランス大統領選挙の決選投票で、保守与党・国民運動連合党のニコラ・サルコジ前内相(52)が社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル元家庭担当相(53)を制し、当選確実となった。 市場関係者のコメントは以下の通り。
●予想通りの結果、株は反応薄の公算
<SGアセット・マネジメントのミシェル・マルチネス氏>
サルコジ氏勝利は予想されていたもので、パリ株式市場のCAC40種平均指数はこの結果に対して上昇、下落いずれの反応もみせないだろう。
市場は、6月の議会選挙、大統領の首相任命を待つとみられる。
政府が、規制緩和を推し進める改革路線をとるか、それとも産業セクターに介入する方針か、また財政面で何を最優先させるかが注目される。サルコジ氏はさまざまな減税を選挙公約に掲げており、なんらかの選択を迫られるだろう。
●目先的な影響は限定的だが中期的にプラス<BNPパリバのシニアエコノミスト、ドミニク・バルベ氏>
サルコジ氏はロワイヤル氏に大差で勝利し、投票率も高かった。これにより、サルコジ氏は、より余裕を持って新大統領として手腕を振るうことができ、同氏が計画している構造改革を推し進める正当性も増すことになる。
今回の選挙は、目先的な影響は非常に限定的だろうが、中期的にプラスの影響がもたらされるとみられる。構造改革や経済自由化の推進という点では、事態は正しい方向に向かっていくだろう。
サルコジ氏が法や秩序、自由市場を重視する姿勢を示したことは、支持低下を招かなかったようで、これはフランスにとって良い兆候だ。
今後、サルコジ氏は債務・財政赤字問題も考慮しなければならないだろう。